若々しいパパ、保育園の運動会で脚光を浴びる!アンチエイジングがくれた誇り

※これはアンチエイジング物語です。

「パパって、なんでそんなに走れるの?」

6歳の息子が、目をキラキラさせてそう言った瞬間、僕は涙をこらえるのに必死だった。

まさか、人生でこんなに嬉しい言葉があるなんて思ってもみなかった。

あの日、保育園の運動会で脚光を浴びたのは、息子じゃない。

僕――40代の“パパ”だった。

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「年相応」って、誰が決めた?

僕は43歳。

広告代理店で働く、ごく普通のサラリーマン。

家に帰るのはいつも遅く、家事も育児も妻に任せきりだった。

「歳には勝てないよな」

そんな言葉を免罪符に、ビール腹と肌荒れ、抜け毛を見て見ぬふりしていた。

でも、ある日妻がふと漏らした。

「このままだと、パパのほうが先に介護必要になりそうだね」

冗談交じりの一言だったが、心に刺さった。

鏡を見ると、そこに映っていたのは、若い頃の“俺”じゃなかった。

くたびれて、疲れて、老け込んだ自分。

このまま、息子に「かっこ悪い」と思われる父親になるのか?

そう思ったとき、心の奥がズキンと痛んだ。

小さな第一歩。それは青汁と散歩から

その夜から、僕のアンチエイジングは始まった。

ネットで調べた「40代からの若返り術」は、どれも最初は胡散臭く見えた。

でも、やるしかない。

試しに始めたのは、青汁と夕方の散歩。

それだけでも、2週間後には体調が軽くなった。

次に、コンビニ弁当をやめて自炊に挑戦。

ランチはサラダチキンと玄米おにぎりに。

夜はYouTubeを見ながら簡単な筋トレ。

少しずつ身体が引き締まり、目の下のクマも薄くなった。

そして、気がつけばスキンケアや育毛剤にも手を出していた。

変化に気づいたのは、妻だった。

「え? パパ、最近ちょっと若返ってない?」

それを聞いた瞬間、心の中でガッツポーズをした。

運命の日、保育園の運動会

秋。待ちに待った運動会の日。

「パパ、かけっこ出るの?」

「もちろん!本気で走るよ!」

父親リレーの種目にエントリーした僕は、久しぶりに心が躍っていた。

競技が始まると、園児たちの声援、先生の笛、砂の匂い――

全てが懐かしくて新鮮だった。

そして、父親リレー。

バトンを受け取った瞬間、僕の身体は自然と走り出していた。

風を切る音。

走るたびに聞こえる息子の「がんばれパパー!」の声。

まるで時間が巻き戻ったようだった。

結果は――1位。

ゴールした瞬間、息子が駆け寄ってきて、こう言った。

「パパ、めっちゃかっこよかった!」

その言葉に、僕の目は潤んでいた。

若さは、見た目じゃなく“挑む姿勢”から

運動会が終わった後、園の先生がぽつりと。

「○○くんのパパ、30代かと思ってました!」

まさかそんなことを言われるとは。

でも、嬉しかった。

若々しさって、肌や髪だけじゃない。

“諦めずに挑む姿勢”なんだ。

疲れても、言い訳せずに続けた小さな努力。

それが、家族との絆をもう一度深くしてくれた。

アンチエイジングの本当の意味

僕にとってアンチエイジングとは、“見た目を取り戻すこと”じゃなかった。

“生きる喜び”を取り戻すことだった。

体を動かし、食事に気をつけ、鏡の前でケアする。

その一つひとつが、「もっと息子と一緒に過ごしたい」という想いからだった。

あの日の運動会で、僕はヒーローになれた。

でも、それは一時的なものじゃない。

息子が僕を見て「こんな大人になりたい」と思ってくれるなら、

それは僕の人生の中で、何より価値のあることだ。

そして今ーー

息子と僕は、週末に一緒にランニングを始めた。

「パパ、今日も走る?」

「もちろん!負けないぞ!」

あの頃、運動会で息子を見守るだけだった僕は、

今では一緒に走る“相棒”になった。

老け込むか、若返るか。

その分かれ道は、40代に確かにある。

でも、選ぶのはいつだって自分次第だ。

――パパは、今日もかっこよく生きている。