※これはアンチエイジングの物語です。
小麦色の肌がカッコいい。
そう思っていた時期が、確かにあった。
高校時代、野球部の先輩が真っ黒に日焼けしていて、
それがやけに男らしく、頼もしく見えた。
日焼けは努力の証であり、青春の勲章だった。
「色白は軟弱」
「男は焼けてナンボ」
「日焼け止めなんて女が塗るもんだろ」
そんな空気に流されるようにして、僕も夏の太陽の下に立ち続けた。
海に行けば上半身裸で焼いた。
川遊びでも、キャンプでも、帽子をかぶるのがダサいとすら思っていた。
20代になり、社会人になってもその意識は変わらなかった。
夏のレジャーに日焼け止めなんていらない。
ゴルフも釣りも登山も、紫外線なんて気にしたことがなかった。
「色黒＝健康」「日焼け＝アクティブ」だと、心のどこかで思い込んでいた。
だけど、40歳を過ぎた今――
鏡を見るたびに思うのです。
「あの頃の自分に、日焼けをやめろって言ってやりたい」
ある日、妻が何気なく言った。
「あなた、シミ増えたよね」
「なんか…顔、老けた？」
グサッときた。
他人なら笑い飛ばせたかもしれない。
でも、身近な人だからこそ、その言葉は鋭く心を刺した。
その夜、スマホで検索した。
「男性 顔 老化 原因」
すると、ずらりと並んだワードが目に入る。
—— 紫外線
—— 光老化
—— 男性は無防備
—— 日焼け止めを塗らない習慣が老化を加速させる
そうか。
これは、“年のせい”じゃなかったのか。
さらに調べると、「肌老化の約8割は紫外線が原因」という事実を知った。
それを知ったとき、背筋がゾッとした。
つまり、20代・30代に浴びたあの“焼けるような日差し”が、
今の自分の顔を作ったのだ。
目尻のシワ。
頬に浮かぶ茶色いシミ。
くすんだ肌。
年齢よりも上に見られる顔つき。
全部、あの「焼けてなんぼ」の代償だった。
ある朝、洗面台の鏡を見ていた娘がポツリと漏らした。
「パパって、おじさんの顔してるよね」
何気ないひと言だった。
でも、その言葉はとてもリアルで、真実だった。
子どもは正直だ。
そして、その正直さがいちばん堪える。
それからというもの、日焼けが怖くなった。
通勤途中でも、昼休みの外出でも、
「今日は焼けてないだろうか」と気になるようになった。
コンビニに行って、初めて男性用の日焼け止めを手に取った。
今まで完全にスルーしていたコーナーだった。
塗ってみると、意外とベタつかない。
匂いもない。
もっと早く始めておけば…と思った。
「男が日焼け止めなんて」
そう思っていたあの頃の自分に、伝えたい。
老けたくなければ、紫外線は敵だ。
それからは、帽子もかぶるようになった。
晴れの日の長時間外出は、できる限り避けるようにした。
ビタミンCのサプリを飲み、睡眠にも気を配るようになった。
ある朝、同僚にこう言われた。
「なんか、最近顔が明るくない？」
「肌、前よりツヤ出てるよな」
素直に嬉しかった。
たった数ヶ月、日焼け対策をしただけで、ここまで変わるのかと驚いた。
40代は、もう若くはない。
だけど、“これ以上老けない”ための努力は、今からでも遅くない。
「肌なんて気にしてられない」
そう思っていた自分が、今では毎朝日焼け止めを塗っている。
そして、今のほうが、よほど「男らしい」顔になってきた気がする。
日焼けは、黙って老化を進める。
静かに、確実に、ジワジワと、肌を傷つけていく。
しかも、気づいたときにはもう手遅れになっていることが多い。
もしも今、
「男が日焼け止めなんて恥ずかしい」
「色黒は健康的でいいだろ」と思っているなら。
あなたに伝えたい。
その考えこそが、未来の自分を老けさせている。
顔は、毎日人に見られる“人生の看板”だ。
老化を止めることはできない。
でも、老化を遅らせることは、今日からでもできる。
日焼け止めを塗る。
帽子をかぶる。
紫外線を避ける。
それだけで、5年後、10年後の自分の顔がまったく違ってくる。
後悔する前に、ぜひ一歩踏み出してほしい。
あなたの肌は、あなたの財産です。
^_^
※当商品が、この記事の内容を保証するものではございません。
